- 傷病名
- 高次脳機能障害
- 後遺障害
- 3級
事故の概要・ご相談内容
信号のある交差点で青信号となり自転車で横断歩道を走行していたところ、右折してきた車両と衝突、転倒し、頭部外傷の重傷を負った件です。転倒後、意識障害があり、高次脳機能障害の後遺障害を負いました。保険会社とのやりとりが難しいことから弁護士に相談することとして当事務所が受任、被害者様の成年後見手続、後遺障害認定手続、示談交渉、裁判手続について対応させていただきました。また裁判手続においては、親族の固有の慰謝料の請求を行いました。
弁護内容について
症状固定前からご親族様からご相談をうけましたので、症状固定後にスムーズに後遺障害の認定手続ができるよう事前に準備を整えるようにしました。症状固定後、主治医の先生に後遺障害診断書を作成いただき、被害者請求で後遺障害認定手続を行ったところ、第3級の認定をうけ、自賠責保険から共済金(2219万円)の一時金の支払いがありました。その後、損害額を算定して、保険会社と示談交渉を開始、金額に折り合いがつかないので、訴訟提起を行いました。その後、代理人間で特に逸失利益について主張立証が繰り返されましたが、裁判所から和解勧告があり、被害者本人について既払い額を除くほか約4400万円、親族固有の慰謝料として各約100万円(3名)の支払いを受けることで和解をしました。
担当弁護士のコメント
難しい後遺障害認定手続や裁判手続も当初から相談をいただければスムーズに解決に導くことができます。
被害者様は事故前は非常にお元気でお仕事もされていましたが、交通事故によりに高次脳機能障害の後遺障害が残存してしまい、ご親族様は介護を行わなければならなくなるなど、非常にお気の毒な事案でした。ご家族のお話を聞き、何とかお力になりたいと思いました。事故後間もない時期から、ご相談をいただき、受任させていただくことができ、周到に準備を行ったことから、スムーズに成年後見の申立て、後遺障害認定手続、示談交渉、訴訟提起等の各手続を行うことができました。早期に事案が解決をすることができ良かったと思います。